2008年08月10日
俳諧物語・鷹子の山辺の道―第二帖「五郎兵衛谷古墳群」
我らが「鷹子の山辺の道」は、大和の古道「山辺の道」と並び称されるだけあって、いくつかの古墳群に包まれている。マンションを出て裏山に向かって5分と行かないところにある「五郎兵衛谷古墳群」と呼ばれる古墳群は、「蓮池」のすぐそばにある。発掘調査の終わった今、それらの古墳跡は「古墳農園」と称して、一般市民に農園として開放されていて、近くの小学生の手で作られた埴輪が道端に並べられていなければ、ちょっと目に古墳跡とは気が付かない。ここに引っ越した頃は、ちょうどアジサイの時期で、さまざまな種類のさまざまな色合いの花々が、新参者を快く歓迎してくれていた。

農園の中の小道を登っていくと、山の中腹に展望台のような広場がある。そこからは、おおよそ道後平野の南半分が見渡すことが出来る。松山市の郊外部に当たり、のどかで穏やかな町並みが、これぞ瀬戸内という雰囲気を醸し出している。その眺めの眼下に、来住(きし)舌状台地(地理学的名称)いう地域があって、7世紀の前葉にはこの地に大規模な大和朝廷の行政施設が造営されていたという。それらの遺跡は、「久米官衙遺跡群(久米官衙遺跡、来住廃寺跡)」として、国指定史跡となっている。そして、この官衙遺跡群と「五郎兵衛谷古墳群」とは、大きな関わりを持っていると言われている。ということは、この古墳の主達は、中央政府から派遣されて、はからずもこの地で果てた高級官僚ということなのか。それらの主達は、どんな思いでこの地を眺め、この地と関わって、ここに埋められたのか?現代社会のサラリーマンと、概して似たような思いだったのだろうか?愚にも付かない空想をしながら、ぼんやりと眺めていると、今にも主達が現れてすぐそばに座って話しかけてきそうである。

つい先だって夜の外出から戻ってきて、マンションのすぐ近くまで来たとき、何やら騒々しい歓声が遠くから聞こえてきた。ふと目を上げると、前方の山一帯に無数の小さな明かりが、暗闇の中で揺らめいているではないか。天の川の一部を切り取ってきたかのような、その幻想的な光景に引き込まれるようにして、マンションを通り過ぎ近づいて見ると、近くの小学生たちが、古墳の中に無数に置かれている埴輪の前に、ひとつひとつ蝋燭を点している。すぐ、近くの運動公園のグランドには、所狭しとテントが張りめぐらしてある。こんなにもお洒落なイベントが、どうやら夏休みキャンプのプログラムのひとつとして組み入れられたようだ。はたして子供たちは、ここに眠っている人たちへのどんな思いを持って、この灯を点したのだろう。千四百年の時間が経ったとはいえ、子供たちとここに眠る古代の人たちとの間に血のつながりがあったって不思議ではない。長い長い時間を越えて、彼らは繋がっているかもしれない。一方、一足早いお盆を迎えた古代の人たちも、どんな思いでこの夜を過ごしているか、知るよしもない。
農園の中の小道を登っていくと、山の中腹に展望台のような広場がある。そこからは、おおよそ道後平野の南半分が見渡すことが出来る。松山市の郊外部に当たり、のどかで穏やかな町並みが、これぞ瀬戸内という雰囲気を醸し出している。その眺めの眼下に、来住(きし)舌状台地(地理学的名称)いう地域があって、7世紀の前葉にはこの地に大規模な大和朝廷の行政施設が造営されていたという。それらの遺跡は、「久米官衙遺跡群(久米官衙遺跡、来住廃寺跡)」として、国指定史跡となっている。そして、この官衙遺跡群と「五郎兵衛谷古墳群」とは、大きな関わりを持っていると言われている。ということは、この古墳の主達は、中央政府から派遣されて、はからずもこの地で果てた高級官僚ということなのか。それらの主達は、どんな思いでこの地を眺め、この地と関わって、ここに埋められたのか?現代社会のサラリーマンと、概して似たような思いだったのだろうか?愚にも付かない空想をしながら、ぼんやりと眺めていると、今にも主達が現れてすぐそばに座って話しかけてきそうである。
つい先だって夜の外出から戻ってきて、マンションのすぐ近くまで来たとき、何やら騒々しい歓声が遠くから聞こえてきた。ふと目を上げると、前方の山一帯に無数の小さな明かりが、暗闇の中で揺らめいているではないか。天の川の一部を切り取ってきたかのような、その幻想的な光景に引き込まれるようにして、マンションを通り過ぎ近づいて見ると、近くの小学生たちが、古墳の中に無数に置かれている埴輪の前に、ひとつひとつ蝋燭を点している。すぐ、近くの運動公園のグランドには、所狭しとテントが張りめぐらしてある。こんなにもお洒落なイベントが、どうやら夏休みキャンプのプログラムのひとつとして組み入れられたようだ。はたして子供たちは、ここに眠っている人たちへのどんな思いを持って、この灯を点したのだろう。千四百年の時間が経ったとはいえ、子供たちとここに眠る古代の人たちとの間に血のつながりがあったって不思議ではない。長い長い時間を越えて、彼らは繋がっているかもしれない。一方、一足早いお盆を迎えた古代の人たちも、どんな思いでこの夜を過ごしているか、知るよしもない。
Posted by オイボレブローガー at 21:46│Comments(3)│TrackBack(0)
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この記事へのコメント
あち~のにいつもの徘徊ですか・・・ご苦労さまです。
と言うか、いつの間にかインディ・ジョーンズになってるし。
鷹子に古墳があったのは知らなかったです。かとやん的には古墳と言えば旧・朝倉村です。結構立派なのがありましたよ。ちょっと怖いけど・・・
さいなら~
と言うか、いつの間にかインディ・ジョーンズになってるし。
鷹子に古墳があったのは知らなかったです。かとやん的には古墳と言えば旧・朝倉村です。結構立派なのがありましたよ。ちょっと怖いけど・・・
さいなら~
Posted by かとやん at 2008年08月12日 00:23
いつも、老いぼれのタワゴトに付き合ってくれて、有難う。
Mちゃんも、Yちゃんも元気ですか?
会社の皆も元気ですか?
Tちゃんに、お風呂に行きたくなったら声かけてと、言っといて。
さいなら~
Mちゃんも、Yちゃんも元気ですか?
会社の皆も元気ですか?
Tちゃんに、お風呂に行きたくなったら声かけてと、言っといて。
さいなら~
Posted by オイボレブローガー
at 2008年08月12日 17:24
at 2008年08月12日 17:24うちのチビは元気ですよ。
更に輪をかけて無敵の4歳児M、ハイハイし始めた9ヶ月Y。子守りお願いしたいところです。
明日からお盆休みなんで夜更しのかとやんでした。
更に輪をかけて無敵の4歳児M、ハイハイし始めた9ヶ月Y。子守りお願いしたいところです。
明日からお盆休みなんで夜更しのかとやんでした。
Posted by かとやん at 2008年08月13日 03:00
