2008年05月16日
徘徊物語・宇治二帖-「源氏物語ミュージアム」
あまり長く橋の上にじっとしていると、本物の徘徊老人に間違えられはしないかと、不安になってくる。宇治橋は渡らずに、反対の北東に向かって、なだらかな坂道を登ること6~7分、「源氏物語ミュージアム」の建物が見えてくる。平成10年にオープンしたこの施設は、常設展示室・企画展示室・図書室・講座室・物語に親しむ喫茶ショップコーナーなどで構成されていて、宇治市によって建設・運営されていている。こじんまりとした瀟洒なガラス張りのエントランスを入ると、中は団体客で結構混雑している。自分と同年輩の徘徊老人予備軍たちである。

自慢じゃないけど、「源氏物語」とは、光源氏という千年前のプレイボーイの女性遍歴の物語ということくらいしか、予備知識がない。そこでひとまず、比較的静かな企画展示室の「土佐派による源氏物語絵巻」で、お勉強することにした。その土佐派という純日本的ないわゆる大和絵の一画法を継承するこの流派は、平安時代にその画法を樹立して以来、およそ一千年の長きにわたって朝廷の絵所を世襲し、伝統と権勢を誇った流派だそうである。狩野派などにも影響を及ぼしたというが、まずその細密な描写に圧倒され驚かされる。
続いて、常設展示室の「春の部屋」で光源氏の邸宅「六条院」の1/100模型や、「秋の部屋」を見た後、映像展示室で篠田正浩監督の映画「浮舟」を鑑賞する。わずか20分ばかりの人形劇であるが、人形であるがゆえに、これほど見事に千年の昔を表現し得たのではないか。浮舟、大君(おおいきみ)、中君(なかのきみ)、薫、匂宮(におうのみや)らがおりなす男と女のお話が、幻想的な映像に移し変えられて現代に蘇る。それにしても、映像室を埋め尽くした他の徘徊予備軍さんたちはどんな思いで、この映画を鑑賞したのだろう。
千年の 昔も今も 色恋は
嬉しくもあり 哀しくもある(ナーンチャッテ)
それにしても予備軍さんたちよ、オレタチノジダイハ、ヨカッタノー。
自慢じゃないけど、「源氏物語」とは、光源氏という千年前のプレイボーイの女性遍歴の物語ということくらいしか、予備知識がない。そこでひとまず、比較的静かな企画展示室の「土佐派による源氏物語絵巻」で、お勉強することにした。その土佐派という純日本的ないわゆる大和絵の一画法を継承するこの流派は、平安時代にその画法を樹立して以来、およそ一千年の長きにわたって朝廷の絵所を世襲し、伝統と権勢を誇った流派だそうである。狩野派などにも影響を及ぼしたというが、まずその細密な描写に圧倒され驚かされる。
続いて、常設展示室の「春の部屋」で光源氏の邸宅「六条院」の1/100模型や、「秋の部屋」を見た後、映像展示室で篠田正浩監督の映画「浮舟」を鑑賞する。わずか20分ばかりの人形劇であるが、人形であるがゆえに、これほど見事に千年の昔を表現し得たのではないか。浮舟、大君(おおいきみ)、中君(なかのきみ)、薫、匂宮(におうのみや)らがおりなす男と女のお話が、幻想的な映像に移し変えられて現代に蘇る。それにしても、映像室を埋め尽くした他の徘徊予備軍さんたちはどんな思いで、この映画を鑑賞したのだろう。
千年の 昔も今も 色恋は
嬉しくもあり 哀しくもある(ナーンチャッテ)
それにしても予備軍さんたちよ、オレタチノジダイハ、ヨカッタノー。
Posted by オイボレブローガー at 09:21│Comments(0)│TrackBack(0)
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